灰屋芋(はいやいも)in 愛媛2017年11月25日 22時21分

国際交通安全学会の研究プロジェクト(研究リーダー:
吉田長裕大阪市立大学大学院准教授)で、愛媛県松山市にて
こどもの自転車交通モビリティの国際WS(ワークショップ)
を開催しました。

WSのテーマは「障害児向け自転車トレーニング」で、
愛媛県の「タンデム自転車NONちゃん倶楽部」の皆さんの
全面的な協力により行われました。
WSの前に「灰屋芋(はいやいも)」という珍しい焼き芋づくり
を見学させていただいたのでまずはその紹介。

トレーニングの会場は愛媛県運転免許センター。
海(瀬戸内海?)に面した場所に立地しています。

「最初に灰屋芋の水かけをします」
と説明があり、サツマイモが入っているドラム缶に
係の人がジョウロで水を入れ始めました。

後ろにいるカメラを持った人たちは、きょうの自転車
トレーニングのお手伝いをしてくださるインストラクターや
サポーターの方々です。
ドラム缶には生石灰が入っているのです。
そう。生石灰に水を加えると、化学反応で発熱して
反応熱で消石灰ができるのです。
その熱で芋が蒸し焼きになり、焼き芋ができるのです。
あとでネットで調べたら、熱化学方程式で表わすと次の
ようになるそうです。

CaO + H2O = Ca( OH )2 + 65.2kJ

しばらくすると、水蒸気が立ちこめてきました。

蓋をして、じっくりと1時間半ぐらいかけて焼くと、
それはそれはおいしい焼き芋ができるのです。

私は今まで知らなかったのですが、愛媛県の西伊予市
明浜(あけはま)は石灰岩の山が多く、石灰産業で栄えた
まちでした。
この辺の子どもたちは学校に行く前に家の畑から持ってきた
サツマイモを石灰窯の女将さんに預けて、下校時においしく
焼き上がった芋を受け取って、食べながら帰ったのだそうです。

灰屋芋は火を使わないで焼き芋ができるので、こういう
場所でのイベントには最適ですね。

トレーニングの詳細はあとで書きます。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック