原爆ドーム・広島2017年10月26日 22時15分

全標協「子どもを守ろうプロジェクト」全国大会のため
広島市にやってきました。
ず〜っと雨続きでしたが、台風21号も去り、久しぶりの
青空です。雲一つない気持ちの良い日になりました。

大会は広島国際会議場で14時から。少し早めに広島入りし
原爆ドームを訪問しました。

この辺り一帯への訪問は、砂防地すべり・技術センターの
土砂災害対策工事現場視察のとき以来?
路面電車を「原爆ドーム前」で下車すると、樹木の向こうに
原爆ドームの建物が見えてきます。


この建物は原爆投下時、広島県産業奨励館と呼ばれ、様々な
物産を展示する施設だったようです。
原子爆弾が炸裂したあと、中央のドーム部分が全壊を免れ
爆心地近くでは数少ない被爆建造物として残りました。

サンフランシスコ講和条約で連合軍の占領が終わる1951年
(昭和26年)ごろにはすでに市民から「原爆ドーム」と
呼ばれていたということです。
戦後の復興で原爆ドームも取り壊すべきという声もあった
そうですが、保存運動の末、残されることになりました。
そして1996年12月に世界遺産に登録されたのです。

元安川にかかる元安橋を渡ると、広々とした平和記念公園と
なります。
「原爆の子の像」「平和の泉」「平和の灯」そして
「原爆死没者慰霊碑」(正式名称:広島平和都市記念碑)
と続きます。
外国人観光客が思った以上に多いのにはびっくりしました。

原爆死没者慰霊碑にはたくさんの花が飾られています。
祈りを捧げる人の列が絶えません。
人波が引いた一瞬の間に慰霊碑の前に立つと、真正面に
原爆ドームが見えました。

この慰霊碑を設計したのは建築家・丹下健三氏。
丹下氏は原爆ドーム、平和の灯、原爆死没者慰霊碑、
そして背景の広島平和記念資料館(本館)がすべて
一直線上に並ぶように配置したのです。
原爆慰霊碑のアーチの中に、川向こうの遠い場所にある
原爆ドームがすっぽりと収まっている光景には胸を打たれ
ます。
昨年(2016年)5月27日、ここに足を運んだアメリカの
オバマ大統領も、同じ光景をしっかりと目に焼き付けた
ことでしょう。

「子どもを守ろうプロジェクト」全国大会終了後に見学した
広島平和記念資料館(東館)には、オバマ大統領が記した
メッセージと、子どもたちに手渡した折り鶴が展示されて
いました。



オバマ大統領の広島訪問について書いた「夕閑帳」です。