VHH抗体とイベルメクチン2020年05月08日 12時27分

新型コロナウィルスの治療薬に関して、少し
明るい報道発表がありました。

北里大学大村智記念研究所片山和彦教授
らの研究グループが新型コロナウィルス
(SARS-CoV-2)に対して感染抑制能(中和能)
を有するVHH抗体の取得に成功


新型コロナウイルスの抑制に効果がある医薬品
の開発が望まれる今、こういう発表には勇気づけ
られます。

これとは別に私が期待しているのは「イベルメクチン」。
ノーベル賞を受賞したあの大村智先生が開発した
抗寄生虫薬です。

私が初めて大村先生からイベルメクチンの開発に
関するお話(講演)を聞いたのは2012年3月30日、
東京會舘での本田財団懇談会でした。演題は
「先駆けた国際産学連携研究は何をもたらしたか
 〜イベルメクチンの発見とその後の展開〜」
ブログにもちょっとだけ書いています。
イベルメクチン

非常に胸を打たれる内容でした。
とりわけ土壌から黙々と微生物を探し出していく
作業の根気と粘り強さ。そして何よりもその作業が
楽しくて仕方がないという知的好奇心と研究者魂に、
ただただ脱帽しました。まさに研究者の鏡です。

イベルメクチンは家畜の駆虫薬で、この薬効はのちに
風土病の治療薬としても用いられるようになりました。
結果、ガーナでは「オンコセルカ症」がほぼ撲滅した
とのことです。

このとき、イベルメクチンの開発はノーベル賞級の
研究成果ではないかと強く感じたのです。

その予感が3年後に現実となりました。
2015年10月5日。大村智北里大特別栄誉教授に
ノーベル医学生理学賞が授与されることが発表
されたのです。
授賞理由は「イベルメクチンの開発」

新型コロナウイルス感染症の原因には不明な
部分も多々ありますが、イベルメクチンが風土病
の治療薬としても薬効があるという実績に、
何か希望を抱いてしまうのです。