自動車産業の未来2019年09月17日 22時30分

本日開催の「本田財団懇談会」は、専修大学経済学部
中村良明教授による講演でした。

「CASE、MaaSで変わる自動車産業の未来」

と題して、興味深いお話を伺うことができました。

CASEは未来のクルマのキーワード。
Connected(コネクテッドカー)、
Autonomous(オートノマス 自動運転車)、
Sharing(シェアリング)、
Electric(電気自動車)
の頭文字をとったものです。

コネクテッドカーの定義は「通信機能を内蔵し、
インターネットなどを活用して常に双方向で車外と
情報をやり取りできるクルマ」です。
5Gの導入とともに用途が広がっている、ということです。
(たとえば、クラウドから地図情報を入手したり、
周辺の情報を周辺のエッジから入手したり、
車内で得た情報をそれらにフィードバックするなど)

MaaSは、Mobility as a Service の略。
欧州MaaS Alliance による定義は
「様々な種類の輸送サービスが需要に応じて利用できる
単一のサービスに統合されたもの」
中村教授は、もう少し広義にとらえて、
ユーザーに円滑な移動を提供するとともに、移動型店舗
など様々なサービスを提供すること、としています。

MaaSには「都心型」「郊外型」「観光型」「過疎地域型」の
4つの類型があります。
「都心型」としては、「my route」(福岡市:トヨタ、西日本
鉄道)やチョイソコ(豊明市:スギ薬局、アイシン精機)
の事例が、
「郊外型」としては、オンディマンドの相乗り小型バス、
事例として東急電鉄郊外型MaaS実証実験(たまプラーザ
駅北地域)などの紹介がありました。

自動車メーカーも、これまでのガソリン・エンジンを基本と
した系列から、電子部品やAI技術、IoT技術、ソフトウェア
などの新たな技術が加わり、電気自動車を基本とした
体制へと変容していくことになるでしょう。

今日は自動車メーカーの技術者も大勢きていらしたようです。
懇親会(立食です)の同じテーブルの方もホンダのOBで
本田宗一郎さんと一緒に仕事をしたときの思い出話を
たっぷりと聞かせていただきました。
(宗一郎さんのことは、今でも「社長」でなく「オヤジさん」と
呼んでいるとのこと)

本日のお話は、後日NHKラジオでも放送されます。
放送日は2020年3月1日

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック