林 良嗣先生(GIFTS)と四日市公害の話2018年11月03日 22時35分

GIFTS 2日目。元名古屋大学教授(現:中部大学)の林 良嗣先生
に会場でお会いしました。

林先生は日本環境共生学会の会長をつい先ごろ退任されたばかり。

9月に四日市市で開催された「日本環境共生学会創設20周年記念
学術大会」に参加できなかったことをお詫びすると、素晴らしい学術
大会だったよ、と次のようなことを話してくださいました。

「パネルディスカッションに四日市公害の裁判で被告だった企業の
鶴巻良輔さんがパネリストとして登壇された。

コンビナートの誘致は国の施策であり、被告企業はあくまでも強気
だった。住民がぜんそくに苦しんで死者まで出ているのに、工場から
出ている煙との因果関係は認めなかった。

結論から言うと、判決で原告勝訴となった。

判決と同時に世論が変わった。
判決は被告企業の五臓六腑に染み込んだ。

あの判決がなければ、企業の環境対策への取り組みはずっと遅れた。
私(鶴巻氏)は、今では原告を一番の恩人だと思っている。
勇気を持って訴訟を起こした原告に敬意を持っている。
赤信号をみんなで渡ってはいけない。」

裁判で対立した立場の人が、過ちを認め、このような発言をされた
というお話に、私まで強く胸を打たれたのでした。

林先生は「世界交通学会」の会長として引き続きご活躍されます。

GIFTSが開催された青山の国連大学前では毎週土日に青空市
「ファーマーズマーケット」が開かれます。
お昼ご飯をマーケットの片隅で食べていたら、林先生が同じテーブル
にやってきて「一緒に食べようよ」
ついでに「スマホで写真も撮ろうよ。これすぐスマホで送れるんだよ」
と送信してくださったのがこの写真。