情報共有型交通安全対策2018年04月20日 22時31分

嬉しいことに、私は本年度、IATSS(国際交通安全学会)で
3つの研究調査プロジェクトに携われることになりました。
少しでも自分の持っている知見を社会に還元していければ
幸いです。

その1つが「東南アジアにおける情報共有型交通安全対策
スキームの実施支援」です。
マレーシアとタイで展開しており、私はマレーシアチームです。
本日はマレーシアチームの研究会がありました。

このプロジェクトはもともと鎌ケ谷市における「市民参加型
交通安全対策支援システム」がベースになっています。
赤羽弘和教授(千葉工大)、高田邦道教授(日大)たちと
一緒に、約10年間かけて携わり、それなりに成果を上げる
ことができたプロジェクトです。

鎌ケ谷市で始めたころのシステムの全体構成は下図のような
ものでした。
図の出典:「自治体における市民参加型交通安全対策支援
 システムの研究報告書」国際交通安全学会 平成16年2月

鎌ヶ谷市のプロジェクトの目的は、
1 交通事故・ヒヤリ体験データに基づく安全対策のPDCA
  サイクルの確立
2 情報共有による市民参加、啓発活動の推進
でした。
下の図はそのスキームを示したものです。
図の出典:平成29年度内部報告会発表資料

ちなみに鎌ケ谷市での取り組みは、パンフレットの作成や、
特許の出願、国交省の「新道路技術会議優秀技術研究開発賞」
の受賞などの成果を残しました。
国交省の生活道路安全対策のモデルにもなりました。
下図は私の作成した過去のパワーポイントから。

東南アジアプロジェクトでは、予算の関係もあり、私は現地に
行けてませんが、ヒヤリ体験データの収集は順調にはかどって
いるようです。
マレーシアにおける交通安全キャンペーンの様子

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