札幌路面電車ループ化(IATSSの学会賞)2018年04月13日 22時32分

IATSS(国際交通安全学会)の平成29年度研究調査報告会
ならびに学会賞贈呈式に参加しました(於:経団連会館)。

(私が昨年度加わっていた2つの研究調査プロジェクトは、
あいにく今回の発表テーマには選ばれませんでした。)

学会賞の業績部門では、路面電車をループ化した札幌市と、
駅前空間に100メートル道路を創出した大分市・大分県が
受賞しました。

そのうち札幌市の取り組みが光っていたので紹介しましょう。

札幌市では2015年(平成27年)12月20日(日曜日)から、
市電(路面電車)をループ化(環状化)しました。
ループ化された路線では、軌道を両側の歩道寄りに敷設する
「サイドリザベーション方式」を採用しています。
それによって利用者は歩道から直接路面電車に乗り降りする
ことができます。

ループ化は「西4丁目」と「すすきの」の停留所間の
約400mの路線をつないだことで実現しました。
この区間を電車が運行するのは、1974年(昭和49年)に
同区間が廃止されて以来42年ぶりのことだということです。
(路線図の出典:札幌市交通局ホームページ)

サイドリザベーション方式停留所により車いすでの乗降が
しやすくなり、車いす利用件数が増加。
(図の出典:札幌市ホームページ)
札幌市の発表によれば、路面電車利用者数は対前年比で
1日あたり2,000人を超える増加となっています。
路面電車の利用頻度も増加しているとのことです。

「路上駐車や荷さばき作業ができなくなり不便」
「自転車が通行しにくくなった」などの課題も生じている
とのことですが、官民が連携して、より良い方向性を探って
いっていただきたいと期待しています。
路面電車によって札幌市に新しい魅力が加わったことは
間違いありません。
今度札幌に出かけたら、路面電車でひとまわりしてみよう
と思ったことでした。

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