自転車活用のまちづくりセミナー2017年07月31日 23時07分

(一社)全標協、(一財)国土計画協会、㈱時評社主催の
「モビリティを活用したまちづくりセミナー」が
機械振興会館(港区芝公園)にて開催されました。
テーマは「自転車活用推進法への期待と展望」です。

昨年12月、自転車活用推進法が成立・公布され、
国交省に「自転車活用推進本部」が設置されました。

セミナーの講師は国交省の大野昌仁氏、前法務大臣岩城光英氏、
茨城県の盛谷幸一郎氏、愛媛県の坂本大蔵氏、パシフィック
コンサルタントの神尾敬氏、全標協の本多茂氏、そして
衆議院議員の金子恭之氏でした。

自転車活用推進法は衆・参とも全会一致で可決した議院立法。
自民党から共産党まで一緒に超党派で取り組んでいます。

茨城県は「日本一のサイクリングエリアの形成を目指して
ーつくば霞ヶ浦りんりんロードを活用した地域振興方策ー」

愛媛県は「自転車新文化の推進について」と題し、
それぞれ興味深い内容のお話をされました。
愛媛県の報告をする坂本大蔵氏。
スライド右下の「タンデム自転車の走行」については、まさに今
私がIATSS(国際交通安全学会)で大阪市大大学院の吉田長裕
准教授をリーダーとする研究プロジェクトで取り組んでいる
テーマの一つです。

参考までに研究プロジェクト名は「こどもの自転車交通
モビリティプログラムの開発とその障がい児への展開」

私たちの研究チームは今年11月25日に愛媛県で
「障がい児の自転車モビリティワークショップ」を
開催する予定です。
その中で「NON(のん)ちゃん倶楽部」による障がい児の
タンデム自転車講習会の見学もすることになっています。

「NONちゃん倶楽部」は松山市にあり、障害のある人と
健常者がタンデム自転車で一緒にサイクリングする活動を
しているのです。

大人が二人乗り可能なタンデム自転車は、日本では各都道府県
公安委員会の交通規制による制限があります。
2017年4月現在、タンデム自転車が公道全般を走行できるのは
16府県で、四国では愛媛県のみとなっています。

英国の研究協力者からの資料では、正式な制度ではないものの
英国では障害者向け自転車教育の指導員教習を行っています。
ネットで調べるとInclusive CyclingTraining にはいろいろな
プログラムがあります。
トレーニングで使用している自転車も数多く紹介されています。
(この写真は We are cycling UK より引用)

自転車に乗れないと生活ができないオランダでも
タンデム自転車がかなり普及しているようです。
(写真出典:Accessible Travel Netherlands)

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