国際交通安全学会報告会へ2016年04月08日 22時16分

国際交通安全学会の「平成27年度研究調査報告会」、
ならびに「学会賞贈呈式」が経団連会館にて開催され、
参加してきました。
私はここ2年、研究プロジェクトに参加していません。
今年度は研究メンバーとして加わりたいテーマがあり、
希望を出してみようと思っています。

学会賞(業績部門)を受賞した2件の業績は、それぞれ
目からウロコの素晴らしいものでした。

1件目はヤマト運輸株式会社と岩手県北自動車株式会社が
取り組んでいる路線バスを利用した宅配便輸送です。
受賞名「人流、物流、そして地域活動を効率化する協働
-ヒトものバスのコンセプトと導入-」

これは、バス車両を改造して、空きスペースを活用して
宅配便を輸送している取り組みです。
(写真出典:岩手県北バス、ヤマト運輸様)
写真のようにラッピングをほどこした「ヒトものバス」を
使って「客貨混載輸送」を継続的に実施しているのです。
(詳しい内容については、岩手県北バスとヤマト運輸による
路線バスを活用した宅急便輸送「貨客混載」の開始について
をご覧ください。)

2件目は京都市の「人と公共交通を優先した交通まちづくり
への挑戦 -四条通道路空間再配分整備事業-」です。
京都市では、自動車交通に過度に依存しない公共交通優先型
まちづくりに取り組んでいます。
四条通では車道を縮小して、歩道を従来のほぼ2倍に拡幅
しました。

3.5mの歩道を最大で約2倍まで広げたイメージ図
(図の出典は京都市プレスリリース)

ヨーロッパでは中心市街地を公共交通優先にして
歩いて楽しい空間として再生していますが、日本では
これまでなかなか進んでいませんでした。
車線減を伴う歩道拡幅を、他都市に先がけて、日本で初めて
実現した京都市の取り組みが大きく評価されての受賞です。

贈呈式には門川大作(かどかわだいさく)京都市長が、
着物姿でお越しになりました。
京都市長のページを拝見すると、市長はふだんから
着物をお召しになっているようですね。
(いただいた市長の名刺は和服姿の似顔絵入りでした。)
意見交換会にて、京都市長と歓談。

sabo編集委員会2016年04月14日 22時08分

sabo編集委員会のため、(一財)砂防・地すべり技術センターに。

センターは市ヶ谷駅近くにあります。
委員会のあと居酒屋で懇親会。

帰宅してしばらくしたら、熊本で震度7の地震が発生したとの
ニュースが流れました。
震度7とは大きいです。被害が心配です。

防災まちづくり2016年04月22日 22時44分

神奈川大学での「防災まちづくり談義の会」。
報告は後日。
皆さん、熱心で有意義な会でした。
このような会を毎月開催されている荏本孝久先生
(神奈川大学工学部建築学科教授)には本当に頭が
下がります。

砂防会館2016年04月28日 22時31分

特定非営利活動法人「防災情報研究所」の理事会、
通常総会が砂防会館別館にて開催されました。

防災情報研究所は、砂防会館に事務所を置いていたのですが、
砂防会館が老朽化のため建て替えられることになり、
事務所も別館に移転しました。

かつては自民党の派閥事務所や、田中角栄個人事務所があり、
「自民党の牙城」とも言われた砂防会館。
ロッキード事件では、主な現金授受の場所とされ、
数々の政治ドラマがここで展開されてきました。
最後の派閥事務所が移転し、約60年の幕をおろして
砂防会館がついに閉鎖されました。
左が砂防会館。右の茶色い建物が砂防会館別館。
閉鎖された砂防会館入口。

NHK放送
「さらば砂防会館 権力と公共事業のはざまで」
きちんとした取材で良くまとめられた番組でした。

きょうは通常総会のあと、急きょ、今回の熊本地震に
係る砂防学会の現地緊急調査結果の講演が行われました。
講師は緊急調査団長の石川芳治・東京農工大学大学院教授
でした。
石川教授は当研究所の理事です。
ちなみに私も総会にて理事に再任されました。
理事長は奥野信宏中京大学教授(国土審議会会長)が再任
されました。