イベルメクチン2012年03月31日 15時38分

昨日は本田財団の懇談会に出席し、非常に興味深い講演を
拝聴することができました。

講師は、北里研究所名誉理事長の大村 智さん。
微生物化学の研究者としても知られています。

あまり詳しく書いている時間はないのですが、
家畜の駆虫薬の「イベルメクチン」を作り出したお話は
極めて面白いものでした。

この薬効はのちに風土病の治療薬としても用いられるように
なり、ガーナでは「オンコセルカ症」がほぼ撲滅したという
ことです。

土壌から黙々と微生物を探し出していく作業の積み重ねが、
世界中で用いられる薬として結実していくお話は、
久しぶりに胸を打つ内容でした。

似たような発見がされているのかどうかは知りませんが、
ノーベル賞級の研究成果ではないかしら。